旗本てんつくのブログ

いろいろメモ書き的ななにかです。ブログとかよくわからないので、無作法あったらすいません。

絵師とかAI絵師とか(毒)

またAI絵師は絵を描くだの描かないだのという話が話題になっている

 

やれやれ

くだらないことで終わりのない論争になるのは

どっちも間違っていて、双方間違いを認めず主張するからだな。

 

この話題でよくみかける言い回しが

「描いていないのにAI絵師を名乗るな」というやつだ

切り絵師、ドット絵師

もともと○○絵師が描くとは限らない、描いていないのにAI絵師と名乗るのはおかしいという理屈がおかしいのだ。

AI絵師という呼称がふさわしいかはしらんが、描かないことが違和感という人は、単にものをしらんだけだから認識を改めるべき。

 

また、AI絵師が心で描くとか世迷い言をいっていたらしいが、

それは描くというより描く(えがく)と読むのが誤解がない。

理想の完成形を心に描く(えがく)というのは、ドット絵師や切り絵師は、小説家も写真家も設計者もプログラマーもだれでもやっているのである。

だがここでいう描く(かく)描かないというのは単なる作業のことなので、AI絵師は描かない当たり前だ。

ドット絵師も描かない。彼らは魂を込めてドットを打つのである。

「打つ」と言うのは彼らのプライドなので、AI絵師が描くと呼称するのは自分のやっていることに対するプライドの欠如だな。

所詮、絵師の真似事がしたいだけで、そこにはドット絵師のようなプライドも矜持もないんだと逆に自分たちの存在を軽くする発言やね。

 

もっとも、AI絵師も黎明期には自分たちの作業を召喚だの錬成だのいっていた。彼ら自身、なんと呼称するのか決めかねていたので、やがてあたらしい呼び方か出てくるのを期待したが、

AI絵師が「描く」と言い始めたあたりで空気が変わる。

おそらく、このタイミングで絵師界隈の一部から人員の参入があったのだろうか。

 

他にもいろいろ

AI絵師は絵師じゃない。

これは正しい。強調する意味もないけど。ドット絵師も絵師じゃないしね。

 

ところが、絵師ではないとしていながら

絵師としての基準を当てはめて評価している。これがどうもわからない。

なぜ自分で絵を描こうとしないとか言ってる。いや、そらべつに彼らはAIで絵を作りたいので、絵を描きたいわけじゃないからだろ。

絵師様はデジタルイラストとアナログや油絵を同じ物差しでみるのだろうか? っていうか見ているのだろうなと思うとぞっとする。

絵師村では何だか知らないが彼らの中の「常識」とやらがあり、一本の物差しで物事をはかろうとするきらいがある。その時点で創作者へのリスペクトもなにもない

それでも、写真とイラストを同じ物差しで語るやつはおらんだろう。写真には写真の評価の仕方があるべきである。まあこの程度の理解は期待してもいいかな? いいよね???

 

昨年の7月ごろ、お手軽にWOMBO Dreamを半日くらい遊び倒してみて

これはカテゴリーでは写真に近いのではないかと思った。想像の世界の風景を撮るカメラ。つまり

「妄想カメラー!(てってれてっててーん)」みたいな話だ。

冗談みたいな結論だが、技術的にはそんなわけないので、もちろんAIイラストをわかりやすく考えるための比喩である。

一応、その時点での使用、技術的、法律的、また絵を描く立場として考証した結論だ。

未知のものを理解しようとするとき、多面的なとらえ方をするというのは必要で、そのへんがちゃんとできていれば、だいたい大きく間違った認識にはならない。

そもそもがたとえ話。「だいたいこんなもんやろ」くらいの話なので、間違っていたらその時はまた考えを改めればいいのであり

AIイラストについては短い期間でいろいろあったが結局、現状まで認識を改める必要を感じない。

 

絵師側はAI絵師は絵師ではないとしながら、絵師のカテゴリに入れてしまっているので、おかしな発言で堂々巡り。時間を無駄にしているのだ。

イラストと写真を比べるべきではないように、イラストとAIイラストを同じ物差しで評価すべきではない。

 

写真をやりたいって言っている者に絵を描けといっても意味がない。

ボタン一つで作品をーなんて言ってたが、もはやその発言自体、写真家に対する冒涜ですな

ポタン一つで小学生でも写真は撮れる。当たり前だ。

それでも、写真家は表現者にも芸術家にもなれる。小学生の写真、写真家の写真、その違いがどこに生まれるのか、ちょっとは考えてみてほしいものだ

そのへんをちっとも考えないで「リスペクトー」などと言ってたのなら残念なことだが、まあ、言ってそうですよねえ

 

写真はその性質上、リアルさは担保されているので、イラストと写真を並べ、小学生がとった写真の方がリアルだから価値があると思う者はいないだろう。

同様に、AIイラストは一定のクオリティを機能的に担保しているので、イラストと並べ、クオリティが高い低いと論ずるのは意味がないです。

 

そういえば、ぼく絵師の知り合いは身近にいないのですが

それなりの賞をとって写真集出してる芸術系の写真家さんならいてるです

なので、なんとなく彼らの苦悩や努力とやらや

彼らを表現者たらしめてるなんやかんやというのはわかるようなきもするのですが

 

そういうのと比べると、いまのAI絵師さんが主にやっていることは

女の子のエッチな写真を投稿し、お金をもらっている程度の写真家さんレベル、なのです。まあうん。その程度で「心で描く」とか言われましてもねえ

写真がそうであるように、そういうのも必要な部分ではあるのでしょうが

早いとこ、表現者だの芸術家だの名乗れるようになるといいですね(ニッコリ)

 

かくいう具合に、AI絵師側には課題はいっぱいで、それに気づいている一角は今も黙々とトライアンドエラーを繰り返し試行回数を増やしているのだろう。

トライアンドエラーは必要なはずで、そのために人員が増えるのは歓迎すべきなのだろうが質がなあ。「心で描く」とか言い出しちゃっているのは所詮、AI界隈でも地位の向上に貢献できない層なんだろうな。かわいそう

 

さて、写真と比較してもう一点

写真も肖像権や著作権。他者の権利を侵害しようとすればいくらでも侵害できるものなわけです。写真家がそういう写真を撮ることもあるでしょうが、公開にあたっては権利関係に問題ないよう配慮されます。問題のあるものは公開せず、または修正して公開されています。当たり前ですね。

AI絵師にとってもそれは同じで、権利関係に問題あるものをはじくのは、AI絵師の仕事なわけです。

そのへんStable Diffusionの規約改定でも明言されました。いいですね、自己責任ですよ。

現在、AI絵師の地位なんて不安定なもので、問題を起こすのは益にはならないと思うのに、なんか進んで問題起こしに行ってる層が一定数いるのはどういうわけだか

AI絵師を名乗りたいならちゃんと仕事してください。ちゃんとしましょう。

 

あと、現在は、絵師側の著作権の認識がグダグダなので、AI絵師側は身を守るために、双方の権利を守るためにも、著作権関係の知識が必要になってくると思います。そこは、せめて絵師側より著作権にくわしくなっておいたほうがいいですね

今のうちにちゃんと勉強しておいてください。知らんけど。

 

双方に言いたいのは、ともかく無用な問題を起こすなということだなあ

問題はすでに山積で、消化する前に次の問題が出てくるのは双方の益にはならないです。

問題を起こすことや文句を言うだけならだれでもやれるわけですが、問題の解決を試みる側というのがほぼ誰もいないのがこの件の最大の問題か

絵師様側はふんぞり返って政治家や企業に丸投げだしなあ

 

そもそも課題はあるのです。双方にそれぞれの

AI絵師側には地位の向上が必要だし

絵師側は主にi2iが著作権違反に該当することの実証、これがないとおそらくLoRAについて合理的な権利の主張まで手が回らないです。

 

あー、まあどちらもあんまりやる気なさそうなのでどうでもいいか。

個人的には、絵師、AI絵師の問題を起こすような層が、つぶしあって適当に双方共倒れになれば少しは風通しもよくなるだろうなあなどと思っていたので、昨今の状況はむしろ喜ばしいことではあるので、やっぱりどうでもいいのです。