旗本てんつくのブログ

いろいろメモ書き的ななにかです。ブログとかよくわからないので、無作法あったらすいません。

AIイラストと絵師界隈のお話(毒)

AIにからんでの話ですが

実は、ことあるたびに「絵師側」の発言がむかつくものばかりでほんとどうしようもない。絵師界隈というのはどうも自分には水が合わないのである。

ので、そのたびになにかこう垂れ流した愚痴のような文章をたびたびかいているのだが

べつに界隈にケンカを売るつもりもないので、たいていはお蔵入りさせている。

 

例えば、である。

以下、過去の文章から抜粋。

 

なんだか赤松某さんに対する風当たりの強いコメントを見かけるわけですが

えー、あーえー。うん

たぶんね、かれらにとってはなんだかこう、

AI絵師に関する話題で、法整備が遅れているという話がありまして

偉い政治家の先生がもっとこう絵師様の被害によりそって絵師の権利をまもる立法をするべきでそれが遅れている世間はケシカラン、世界はけしからん

権利をまもるための法整備を急いでしないといかんのに

全部法律のせいだ社会のせいだ政治家のせいだ、赤松が悪いとかそういうことなのでしょうが

 

えーっとね、えー。

法整備が遅れているのはだれかのせいだとして

 

いや、うん実はですね。実は世の中で法律ってのは共通のルール作りなわけなのですが、実はぶっちゃけあくまでおおざっぱなルールでしかなくて

細かい部分っていうのは法律をもとに行われる裁判を通してできた判例によって補完されていくのデス。いわゆる判例法主義というやつだな。

なので専門家がいうところの「法整備が追い付いていない」っていうのは

およそ「判例がない」というのと同義なわけなんですよ?

 

いやAIイラスト関連の判例がないのは、台頭してたかだか半年くらいのことなのでほんとしょうがないことなんですが

そこをあえて「誰かのせい」だというのなら

判例は裁判の結果ですし、裁判を起こすのは権利を侵害された被害者しかありえないです。つまり、法整備がすすまないのは被害者が裁判を起こさないからですし

被害者であらせられる絵師様のせいです

合理的な帰結ですね。

 

とはいえ、別に個人で裁判をするのはお勧めするわけではありません

それでも口をあけて、社会のせいだ!法律のせいだ!赤松のせいだ!

と文句を言っていればだれかがおいしい餌をあたえてくれるだろうというのはいささか都合がよい妄想がすぎるというものです。

 

絵師様がお住いの世界ではどうかしりませんが

上でかいた法律と判例の関係は一般の社会では常識です

 

絵師様は法整備を整える側の人間です。

著作権は著作物を生み出した書作者に与えられる個人の権利ですし

権利を守るのは著作者の責任です。著作権を振りかざしたいのなら、ちゃんとしてください。ちゃんとしましょう。

自分の責任を放棄し誰かのせいにするのは恥ずかしいことのはずなのですが

社会や法についての常識や意識がこうも低いとこれはもうなんといって説明したらいいか

 

以上引用終了

たしたり引いたり、オブラートにつつんだり、それでもある程度理解されるような言葉で、可能であればもっと穏やかで理解されるような言葉でと思っているのだが、どうもうまくはいかない。

調整の過程で放置された文章で中途半端なところで終わっていますがまあ。これはこういうものでしかたがない。

 

でまあ、先日

NHKでAI絵師界隈の問題が取り上げられて「クリエーターとAIの未来を考える会」という団体が取り上げられたわけですが

彼らの声明、まあ回りくどい言い回しで語ってはいるのだけれど、上で説明した「常識」を踏まえたうえでなにが書いてあるか考えてみれば、要するに

「裁判をするのはいやだ!(きっぱり)」

「金をよこせ!」「権利をよこせ!」

「俺たちの都合のいいように法律を変えろ!」

口をあけて上を向いているから、おいしい餌を食わせろ、ともう完全に言っているわけですな。

うん、まあうん。まあある意味すごい。すごいなほんとに

 

仕方ない面もある。なにせここの理事が20歳だそうで、社会の仕組みも常識も法律もなかなか理解できていないのだろう。

むしろそういう彼らをクローズアップしてしまうNHKのほうに問題があるというか、いわゆる人権派マッチポンプを疑ってしまう。

仕込むにしたってそういう人材しか得られないほど「絵師」さまの人材的層が薄いことがうかがえる。

結局ねえ、絵師の問題としては、以前懸念したように、安易な換金システムからくる層の若年化と経験不足が深刻なんだろう。ホントぺらっぺらですよ。気づいていないかもしれないけど

 

絵師さまの互助会みたいなのを作ったなら、普通に裁判をやるべきである。

つーかやれ。

 

私見ですが、i2iによる画像作成は著作権の侵害になるはずです。わりと同じように考えている人はいますね。

ところが、「はず」「私見」という言葉がいつまでたっても取れない。断言できないのは、判例がないからです。

自分もここは興味のある点なので、そのための裁判というので匿名の寄付をつのるのであれば、諭吉さんを何人か送りこんでもいいです

具体的にいえば、3諭吉さんくらい? 妙にリアルな数字。別にそれ以上払ってもいいが、好奇心の対価なので、その場合は応相談で。

さて、意地の悪い言い方をしてしまうと、

絵をお金に変える気もなく、絵師界隈の空気が読めないワタクシめが、いくばくかの金を払うと言っているわけで

自分の絵に価値をつけてお売りになって、日頃からチョサクケンガーとかおっしゃっている絵師様方は、自分たちの権利を守るために、おいくら万円お支払いになられるのでしょうか?

見ものと言えば見ものです。

 

別に金を払えば偉いとかそういう話じゃないです。

裁判をするにも金はかかります。口をひらけば文句を言うより、ちゃんと地に足をつけ、具体的な考えをしてくれ、という話です。

「i2iによる画像作成は著作権の侵害」これを実証し判決を出すこと。これが今絵師側がやらなきゃいけないことです。

現行法で対応できることは対応すること。いまあるものでなんとかすること。

だいじなことです。それをやって初めて見えてくる問題点もあるからです。

絵師側のひとたちは問題があると言っていますが、文句や不満があるのはわかるのですが、法律に照らし合わせてみるとなにを問題にしようとしているのかさっぱりわからない。

くだんの声明文もやはり、「権利をよこせ!」「金をよこせ!」といってるようにしか解釈できません。

 

この件について、法律の専門家や研究者の言っていることは理解できるし、共感できるのですが、絵師様側の言っていることは理解できません。AI絵師側もたいがいですが、まだそっちのほうが理解できるくらいです。

そのくらい現実の常識や法律と乖離しているのだと思った方がいい。いわゆる絵師村の常識というやつです

 

今の絵師界隈は、ほんと当人が思っているよりはるかにガッタガタなのだと思います。

傍からみている僕がコワくて近寄ることもためらうくらい。いいかげん誰かがなんとかした方がいいと思うのだが

まあこういうものは誰がどうやってどうなるというわけでもないし時間がかかるものでもあるだろう。なのでとりあえず、傍からみている立場として思ったことはかいつまんでいっておく

これがなにかのたしになるといいのだけれど。