mimicの件がなぁ
やっぱりこの状況はおもしろくないので続き。
そもそもmimicは企業のものですし、騒ぎになった以上、それを受けての仕様変更は「しかたのないこと」だとおもうわけで、別にそこに文句があるわけではないのですが
もう、絵師側の発言が独善的過ぎて本当に気持ちが悪い。
そもそも、絵師様がたはこの仕様変更を創作者にとって「あたりまえのこと」ととらえておられまして、創作者の権利を守るためモノも、mimicの仕様変更は「まともな創作者」の利益になるものだとおっしゃっておられます。
いやいやw いやいやいやいやいやwwww
前回に言った「切り捨てられた部分」、つまり、Twitte上で活動していない作家のつぶやき「mimic使うつもりでいたけど、Twitterに絵はあげてないんだけど、どうしようかなあ」なんて発言も実際に、この数日でいくつか見受けられたわけだが
彼らのつぶやきが、正義で偉大な創作者である絵師様がたにとっては、「まともじゃない創作者」の取るにたらない意見で、お目にとまることはないのだろうなあ
いや実際にたいしたことないんですよ。おそらく、Twitter上では彼らは絶対の少数派で、また、この仕様変更で彼らがmimicにクレームをいれることもないです。
彼らは各々の理由でTwitter(またはオンライン)に絵を公開していないのであり、それぞれの立場でこの仕様変更をとらえ、自分で考え、自分で結論を出し、自分でどうするか決めて解決します。当たり前です。ちゃんとしていますもの。
mimicの企業の決断での仕様変更が、「しかたのないこと」だともわきまえているんですよね。だから、べつに「問題」でもなんでもないんです。
また、彼らは著作権者としても大変に優秀であり、自分の著作権を完璧に管理しています。彼らの著作権は他者に侵害されることはなく、自分の責任でしっかりと自分の権利を守っています。故に以前のmimicの仕様においても、悪用を恐れる必要すらなかったわけです。
※むしろ今回の変更で、学習元の絵が公開必須となったので、著作権侵害を心配する意見もありましたwまあ、半分は冗談なんでしょうが
対して、絵師様たちときたら、年がら年中、パクリだトレスだと大騒ぎし、他者を巻き込み自分の著作権を守ることを強い、挙句の果てには合法的な企業に徒党を組んで凸ったあげく、泣きついて規約を改正させる。「ミミえもーん!僕の著作権をまもってよー」といったところです。
それでいて「我々こそ!まっとうな創作者だー!」ですって。すごいぞ絵師様!向かうところ敵なしだ!
いやいや、客観的に見て、まっとうな創作者というのは、どう考えても「切り捨てられた」彼らのほうでしょう。絵師たち側の言ってることは、どこかおかしいんですよ
著作権というのは、著作物に対する権利で、創作者が個人であれば、それは個人の権利に属します。
時に、創作者の聖域のように扱われ、なんだかみんなで守りましょうと啓もうされますが、実際はただの商売の道具にすぎません。
他人に切り売り売買できるような、極めて個人的な権利にすぎないのです。
実は、著作者人格権というお気持ち部分もあるのですが、かつてドヤ顔でこれを金目にしようとした頭のおかしいクリエーターがいたため、いまでは鼻くそより少しマシという程度の意味になりさがっています。
個人の権利ですので、それをどう使おうと、個人の勝手です。で、世の中、権利の行使には必ず責任が発生し、結果は個人が負うと。これは大人の世界では当たり前の話です。
要は自己責任なんすよね。権利を侵害された時、これに対応するのも個人の責任なんすよ。
誰かの絵がパクられようが、トレスされようが、他の人には関係ない。知ったこっちゃないのデス。自分でなんとかしてください。自分の権利は自分で守ってくださいってこと。実は、著作権を守るというのは、著作者の責任なんですね。
違反者がいたなら法的措置を取り、自分の権利を守る。これが大人のルールです。世間様がみんな善人で、自分の権利を守ってくれるのが当然だと思っているんですかねえ?
著作権を守る方法はいくつもあります。
上記の大人のルールもそうだし、お勧めは「見なかったことにする」というというやつ。関係ない場所で侵害行為があっても、自分に利害が発生しなければ関係ないです。著作権を主張するなんてのは問題が発生したときだけで充分。所詮、商売の道具ですから。
また、今回の「切り捨てられた」側がやっているように「公開しない」というのも方法です。
実際のところ、そうやって、いくつものやりかたを組み合わせて自分の権利を守っているわけなのです。
0921
なんか唐突にわかっちゃったので、論調を変えて日をあらためて
ネットニュースなんかがAI問題にしたがるので非常に判りにくくなっているけど
実はこの問題は、半分以上AIの問題ではなくネットリテラシーの問題なんだな。
学校で「ネットには悪い人もいるのだから、悪用されないように写真をネットにあげない」そう学んだはずなんです。
子供には著作物というものが判りづらいので、写真を載せないよう意識させるように指導したようですが、本当は、著作物も写真と同じ扱いで指導対象です。
問題が起こるから、ネットにあげない。これがちゃんとできないので、トラブルが起こるというのが根本にあるんだな、この話。
一方で、絵師側が口にするような無断転載、他人の絵を勝手に使用する、という「悪用」も、リテラシーの問題。
なんだ、簡単な話だ
今回の騒動で、絵師側に立った人間の年齢層はおそらく、かなり若い。それはなんとなく感じていたが、その上、リテラシー教育が行き届いてないから騒動になる
絵師側のワードで「無断転載」ってのがどうもピンとこなかったんだけど、どうやら海外のサイトなんかへの転載なんかも含むようで、
いや、そんなん日常茶飯事じゃないか。気にするようなら、ぶっちゃけネットに絵ぇなんかあげたらあかんわー。お勧めは「見なかったことにする」ですね。
ネットには悪い人間もいる。問題になるから安易に絵を公開しない。まず、そういう意識が欠けているのんだ、根本的に。
というわけで、
「嫌なら、公開するな」
乱暴に言えば、これが教育的観点からも今回の騒動の結論でいいはずなのだが、現時点ではネット上の賛同は得られないだろうなぁw
なんせ、「公開しない」という選択は、今回の騒動ではmimicの改変によって「切り捨てられた側」の部分でもあるのだから。
困ったねえ
困ってしまったので、唐突に話題をAIと著作権にふる。
AI絵師による著作権問題の話。
どの時点でAI絵師による著作権侵害が発生するのかはまだ所説あるわけで、ある程度、想像になってしまうのですが
これはおそらく「公開」になると思います。
AIによって出力されたものを、人間が見て選択し公開する過程。AIは罪を犯しませんし、罪に問えるのは人間だけです。
AIが著作権侵害にあたる絵を出力した場合、それを選別するのは人間ですね。
ちなみにAI絵師で遊んでいる人は、いかに「選別」が重要なのか身をもって判っているかとw。工程においてここで人為が絡んでいるわけですよ。
問われるのはその選択です。ここをAIで代行するにせよ、代行をAIにさせたというのは人為ですし、どちらにせよ人間の意志で公開したという行為が残ります。
というわけで、今後のAI時代、「公開」という行為が強い意味を持ってきます。
ダイジョウブですか?その絵、ネットに公開しても大丈夫?
ネットには悪意を持った人がいます。悪用されないように気を付けて、公開には大きな意味とリスク、責任が伴うんですよ。「公開しない」という選択もあるんです。
公開するなら自己責任で
トラブルが嫌なら、ぜひ公開しないことを選択してください。
まあ、そういっとけば、なんだかまるく締められたきになれるか。
おまけ
次のフェーズなんですが
mimicはよくできていると思いますが、
実用品ではなく「おもちゃ」であるのは「絵をみたらわかる」わけです。
でも、彼らのお気に入りのおもちゃになれるかは別です。
制作者の言う完成度は7割8割ということですが、AIも得意不得意があるはずで、絵柄によっては6割、5割という場合もあるかもしれません。
そうなると、気に入らないおもちゃになるわけですね。
その場合、どういう反応をするか考えると、ちょっと頭が痛い
そのへんは、mimicさんの出来次第で、今回の対応を考えると、わりと自信はありそうなのですが、どうでしょうね。